近年、活性酸素の害を取り除く手段として、水素に注目が集まっています。
活性酸素は、体の構成成分を酸化させ老化を促し、動脈硬化性疾患や、癌などの多くの疾患の原因となる等、さまざまな害をもたらします。また、慢性関節リュウマチ、潰瘍性大腸炎などの自己免疫疾患や、慢性炎症性疾患では、組織の炎症によって作られる活性酸素が、疾患の進行・増悪を引き起こします。しかし、活性酸素の中には、体に必要な「善玉」もいて、すべての活性酸素を消去すると、体の機能に悪影響を及ぼす可能性もあるというジレンマがあります。
そこで活躍するのが「水素」です。近年の研究で、水素は活性酸素の中でも、体の組織や細胞にダメージを与える「悪玉活性酸素(=ヒドロキシルラジカル)」だけを消去し、善玉の活性酸素の働きを妨げないことが明らかになっています。しかも、水素ガスの分子は極めて小さいため、体内のあらゆる場所に容易に浸透して、抗酸化作用を発揮できます。このように、水素ガスは、生体にとって理想的な抗酸化物質と言えます。
活性酸素を増やす因子は、紫外線、喫煙、車の排気ガス、電磁波、放射線、環境ホルモン、殺虫剤、農薬、ストレス、栄養素の不足など、私たちの身の回りに溢れています。健康的な生活を送りたい方には、定期的な水素吸入によるメンテナンスが有用です。理想的な水素吸入の頻度は、1回30分・週2回です。当院では、デトックス水素カプセルでの利用や、注射や点滴と同時進行の水素吸入が可能です。