初めての方へ

見えない不安を、見える安心へ

見えない不安を、見える安心へ

最初は少し勇気がいるかもしれませんが、皆さまのお気持ちを汲み、温かくお迎えします。

「こんな小さな悩みで受診するのは笑われるのではないか」

「怠けているだけなのではないか」

医療機関にかかるべきかどうかを悩まれている方は、多いものです。これらのお悩みは、決して恥ずかしいことではありませんし、苦しさは人と比較するものでもありません。ご自分の心や身体が「ストレスを感じている」「不調が続いている」と感じたら、どうぞご相談ください。

自分自身(あなた)を大切に応援してあげてください。私どもは温かくお迎えいたします。

診療の流れ

1予約

まずは、ご来院の日時をご予約ください。

2受付

診察の前に受付を済まし、問診票や簡単なアンケート方式の心理テストなどをご記入いただきます。

3カウンセリング

個人差はありますが、平均すると1時間弱といったところです。場合によっては、血液検査もおこないます。これらの結果を踏まえたうえで、今後の治療方針を決定していきます。

4通院

一度お話をしたことですっきりとし、症状が軽快することもあります。しかし、継続した治療が必要なことも多く、1~4週間に1回頻度の通院となります。回復された後もメンテナンスを続けることで、仕事や生活が維持できるケースもございます。くわしくは、各症状の欄をご参照ください。

診療案内

診療案内

主な疾患

うつ病、うつ状態、躁うつ病(双極性障害)、不安障害、睡眠障害(睡眠時無呼吸症候群、概日リズム睡眠障害、不眠症など)、統合失調症、更年期障害、育児や不妊の悩み、自律神経失調症、パニック障害、心身症、身体表現性障害、社交不安障害、強迫性障害、ストレス関連障害(急性ストレス障害、外傷後ストレス障害(PTSD)、適応障害)、認知症、摂食障害、人格障害、発達障害(自閉症スペクトラム、注意欠如多動性障害(ADHD))

うつ病・うつ状態

心のエネルギーが低下してしまい、落ち込んだ状態が続く病気です。「うつ」という言葉は広く一般に知られていますが、最近では、典型的な内因性のうつ病の方よりも、他の疾患(発達障害、適応障害など)によって現れる「うつ状態」も多く認められるようになっています。

躁うつ病

テンションが異常に高い「躁(そう)状態」と、気分が著しく落ち込む「うつ状態」を繰り返す病気です。躁状態が激しい場合は「Ⅰ型」、軽度な場合は「Ⅱ型」と診断されます。Ⅱ型は、人によっては病気の背景に、性格的な特徴、考え方の癖、発達障害など、多種多彩な要因を抱えていることが特徴です。

不安障害

不安障害とは、精神疾患の中でも、主な症状として「不安」が現れる疾患の総称です。パニック障害、社交不安障害、全般性不安障害、恐怖症、強迫性障害、外傷後ストレス障害(PTSD)、急性ストレス障害などに分類されます。

睡眠障害・不眠症

睡眠障害には、睡眠時無呼吸症候群、概日リズム睡眠障害、過眠症などがありますが、なかでも多くの人を悩ませているのが「不眠症」です。不眠症には、「入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒、熟眠障害」という4つのタイプがあり、症状が重複してみられることがほとんどです。睡眠障害をあなどっていると、他の病気を誘発するなど、心身の健康に重大な結果をもたらす恐れがあります。

統合失調症

統合失調症は、幻覚、(幻聴、幻視)、感情や思考がまとまらないなどの症状を引き起こす疾患です。症状は大きく分けて「陽性症状(幻覚、妄想など)、陰性症状(感情表現・意欲の減退など)、認知機能障害(情報処理や注意集中、記憶がうまくいかなくなる)」の3種類があります。治療には薬物療法が効果的で、近年では、副作用が軽減し服用しやすい様々なタイプの薬が登場しています。

更年期障害

更年期の体と心に訪れる、さまざまな不調の総称です。自律神経失調症と似た身体症状を引き起こすほか、精神症状として気分の落ち込み、不安、イライラ、うつ、無気力感などが現れます。しかし、更年期世代にみられる精神症状は、必ずしも更年期障害によるものではなく、他の精神疾患である可能性も考えられます。

育児・不妊の悩み

育児の悩みとは、出産や子育ての時期に、母親が情緒不安定、うつ状態、不眠などを起こす状態です。出産後のホルモンバランスの崩れや、子育てに対する不安・自信喪失などが原因とされています。一方、不妊の悩みとは、妊娠に関する自信喪失、焦り、自責感などからくる精神の失調です。

その他の疾患

発達障害

発達障害とは、生まれつきの脳機能の発達のアンバランスさ・凸凹(でこぼこ)と、その人が過ごす環境や周囲の人とのかかわりのミスマッチから、社会生活に困難が発生する障害のことです。発達障害はいくつかのタイプに分類されており、自閉症、アスペルガー症候群、注意欠如・多動性障害(ADHD)、学習障害、チック障害などが含まれます。これらは、生まれつき脳の一部の機能に障害があるという点が共通しています。
自閉症スペクトラム(ASD)は、自閉症、アスペルガー症候群、そのほかの広汎性発達障害が含まれます。本質的には同じ1つの障害単位だと考えられています(スペクトラムとは「連続体」の意味です)。典型的には、相互的な対人関係の障害、コミュニケーションの障害、興味や行動の偏り(こだわり)の3つの特徴が現れます。
自閉症スペクトラム障害の人は、最近では約100人に1~2人存在すると報告されています。男性は女性より数倍多く、一家族に何人か存在することもあります。
注意欠如・多動性障害(ADHD)は発達年齢に見合わない多動‐衝動性、あるいは不注意、またはその両方の症状が、7歳までに現れます。学童期の子どもには3~7%存在し、男性は女性より数倍多いと報告されています。男性の有病率は青年期には低くなりますが、女性の有病率は年齢を重ねても変化しないと報告されています。最近では、うつ状態や適応障害を呈する人の中に、発達障害を有するケースが存在することがわかっており、発達障害に対する支援や治療が重要となっています。

自律神経失調症

自律神経失調症とは、ストレスなどの影響で、自律神経(交感神経と副交感神経)がバランスを崩して、心身にさまざまな不調を招く病気です。慢性的なだるさ、めまい、ほてり、冷え性、不眠、情緒不安定などの症状を引き起こしますが、「内科や耳鼻科を受診しても特に悪いところが見つからない」というケースも少なくありません。

心身症

心身症とは、個別の疾患名ではなく、精神的なストレスや緊張などが原因で、身体的な不調が現れている状態を指します。症状は、胃潰瘍、腹痛、下痢、頭痛、食欲不振、めまいなど、さまざまです。

ストレス関連障害(急性ストレス障害、外傷後ストレス障害(PTSD)、適応障害)

急性ストレス障害や外傷後ストレス障害は、命の危険が迫るような激しいストレスにさらされた後(=3か月以内)に発症するもので、発症時期と経過によって、「急性」と「外傷後」に分類されます。適応障害とは、不幸な体験やストレスに対する不適応反応です。ストレスになっている原因が消失すれば、6か月以内に改善するとされています。

PTSD(Post Traumatic Stress Disorder、心的外傷後ストレス障害)は、強烈なストレスやショック体験が心にダメージを与え、その体験からしばらく時間が経過しても、強い恐怖を感じる病気です。原因となる体験は、自然災害、火事、事故、暴力、犯罪被害などで、ふいにその体験を思い出す(フラッシュバック)、不安や緊張が続く、めまい、頭痛がある、不眠といった症状を引き起こします。

認知症

生後いったん正常に発達した精神機能が、慢性的に減退・消失することで、日常生活や社会生活に支障をきたす病気です。記憶障害、判断力の低下、見当識障害などの症状が現れます。

摂食障害

摂食障害とは、食行動に深刻な障害が現れる精神疾患です。過度な食事制限で痩せすぎる「神経性食欲不振症」と、食べ過ぎと体重増加を防ぐための代償行動(自己誘発性嘔吐や絶食など)を繰り返す「神経性過食症」があります。

境界性人格障害

人格障害(パーソナリティー障害)は、認知、感情、衝動コントロール、対人関係など、広範囲のパーソナリティー機能の偏りから、問題が生じる精神疾患です。人格障害の方は、大多数の人とは違う行動や反応をしてしまうことに苦しみ、周囲の人も困惑します。決して性格が悪いという問題ではありません。

初めての方へのメッセージ

当院を「特別な治療の場」と考えず、まずは、お悩みを相談するところから始めてみませんか。大切なのは、皆さまの苦しんでおられること、困っておられることを、解決・改善し、明日に向かってより良いスタートがきれるようになることです。いろいろな気づきが、よりよい人生のエッセンスになると信じています。どうしても偏見を持たれやすい分野ではありますが、「来て良かった」と感じていただけるよう、誠心誠意を持ってお迎えいたします。薬物療法に限らず、代替療法としての治療やケアも用意し、統合医療的なスタンスで皆さまの笑顔を引き出すお手伝いをさせていただきます。

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