こんな症状ありませんか?
- 誰もいないはずなのに声が聞こえる(自分の悪口を言ったり、自分の行動に口をはさんでくる)
- 周りの現象が自分と関係しているように確信される
- 思考が混乱して考え方に一貫性がなくなる
- 喜怒哀楽の表現が乏しくなる
統合失調症とは

統合失調症は、幻覚、幻聴、感情表現、意欲の減退などの症状を引き起こす疾患です。統合失調症の症状は、大きく分けて次の3つの種類があります。
- 陽性症状:幻覚、幻聴、妄想、自我意識の障害(他人に支配されている感覚)、思考の障害(会話が飛ぶ、成立しない)、興奮、不自然な行動
- 陰性症状:感情表現や意欲の減退、思考の低下、コミュニケーションの回避
- 認知機能障害:自分をとりまく情報や刺激に対し、必要なものだけを選択できず、気が散って落ち着かない、など
主な症状の現れ方などから、「破爪(はか)型(解体型)、緊張型、妄想型」の3つの病型がありますが、いずれのタイプにも明確に当てはまらないケースも少なくありません。
病気の進行には以下の4段階があり、次第に回復に向かいますが、何らかの刺激によって再発し、急性期に引き戻される場合もあります。また、再発を繰り返すたびに重症化する傾向があります。
1前兆期
落ち着きのなさ、抑うつ気分、不安焦燥、集中力低下など
2急性期
幻覚や妄想など、陽性症状が顕著
3休息期
感情表現や意欲の減退など、陰性症状の傾向
4回復期
徐々に無気力から脱するが、認知機能障害が現れる場合もある
統合失調症の原因・治療法
原因
脳の神経伝達物質の不具合がかかわっているという説もありますが、統合失調症についてはいまだ明らかになっていない部分も多く、原因がはっきりしていません。
治療法
最も効果的な治療方法である薬物療法を、患者さんが前向きに捉えられるよう、信頼関係にもとづく治療をおこなっております。
1薬物療法
統合失調症の治療には、抗精神病薬が最も効果的です。以前は、服用すると、パーキンソニズムなどの強い副作用が出る薬が多かったのですが、最近は、副作用や服用回数が少なく、患者さんが使いやすい薬がいろいろと登場しています。当院では、患者さん一人ひとりのご希望や、生活スタイルに合った薬をご提案しています。
2心理社会的療法
統合失調症の場合は、患者さん自身が「自分は病気だ」という意識が欠けているため、薬に抵抗感を示す方もいらっしゃいます。当院では、患者さんとの対話を通して信頼関係を築き、薬物療法を前向きに捉えていただけるよう配慮しております。
院長からのメッセージ
統合失調症は、以前は「精神分裂病」という名称だったこともあり、重々しいイメージや偏見を持つ方が多い病気でした。しかし、最近では、薬の改良や、病気自体が軽症化したことなどから、入院せずに治療できる患者さんが増え、就労、結婚、子育てをする方もたくさんいらっしゃいます。適切な治療を受ければ、症状をコントロールしながら社会生活を送る事も可能な時代になったのです。
病気のイメージや薬物治療への抵抗感から、治療を躊躇していると、重症化する恐れがあります。気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。



