1十分な休養
うつ病やうつ状態で完全に疲弊している場合は、まずは十分な休養が大切です。うつ病やうつ状態の方は「休むことは罪だ」と考える人が多く、なかなか休みを取ろうとしない傾向があります。しかし、休養によって心のエネルギーを十分に補給することで、その後の治療効果が上がります。また、心身の回復段階に応じて、運動、食事、生活の仕方などもアドバイスいたします。
2薬物療法
精神科の薬に抵抗感を持っている方もおられますが、薬物療法は大事な柱です。典型的な内因性のうつ病には、脳内の神経伝達物質のバランスを整える「抗うつ薬」が有効です。症状の程度やタイプによっては、薬物療法が必須ではありません。また、「どうしても使いたくない」と言われる方もおられます。ご希望をお伺いしながら望ましい治療についてじっくり話し合い、決定していきましょう。
3精神療法
うつ病の場合、頑張りすぎていることを労ってもらえていなかったり、共感してもらえないつらさを抱いていたりと、「否定的な思考パターン」や「決めつけ」によって、さらに苦しい気持ちに追い込まれている場合がよく見られます。精神療法では、医師との対話の中で、苦しみを共感され傾聴されながら、客観的に整理し「より柔軟な思考パターン」にしていきます。